離婚を考えたら、まず「双方が合意できるか」「安全に話し合えるか」を確認しましょう。協議離婚は夫婦の合意と届出による方法、調停離婚は家庭裁判所で話し合う方法です。この記事では、進め方・必要な書面・費用の違いから、確認しておきたいポイントを比較します。
離婚協議書・公正証書作成サポート
離婚協議書・公正証書作成について、行政書士法人Treeで対応します。ミニマム 21,780円(税込)/スタンダード 27,500円(税込)/公正証書作成サポート 32,780円(税込)。
目次
協議離婚と調停離婚の比較表
| 比較項目 | 協議離婚 | 調停離婚 |
|---|---|---|
| 進め方 | 夫婦の合意と市区町村への届出 | 家庭裁判所で調停委員会を介して話し合い |
| 費用 | 離婚届提出は無料。書面作成などは別途 | 印紙1,200円と裁判所指定の郵便料等 |
| 期間 | 合意・資料・届出の状況による | 争点・資料・裁判所の期日による |
| 合意内容の書面 | 協議書・公正証書等 | 調停調書 |
| 不払い時の手続 | 養育費先取特権や執行認諾文言付き公正証書等を確認 | 調停調書の所定の金銭条項等から執行申立て |
| プライバシー | 当事者間で書面を管理 | 調停は非公開 |
| 成立 | 双方が離婚に合意し届出が受理 | 離婚調停で合意が成立 |
協議離婚とは
協議離婚は、夫婦が話し合いによって離婚条件(親権・養育費・財産分与・慰謝料・面会交流など)に合意し、離婚届を市区町村に提出することで成立する離婚方法です(民法第763条)。
協議離婚のメリット
- 手続きが最も簡単で、合意できれば即日にでも離婚が成立する
- 費用がほとんどかからない(離婚届の提出は無料)
- 裁判所を通さないため、プライバシーが守られる
- 話し合いの時間や場所を自由に決められる
協議離婚のデメリット・注意点
- 条件を口約束だけで済ませると、後から「言った・言わない」のトラブルになりやすい
- 私文書も合意の証拠になる。2026年4月以降の養育費は先取特権の手続条件も確認する
- 養育費は先取特権による差押えを検討できる場合があり、公正証書は上限を超える養育費や他の金銭条項への備えにもなる
- 一方が離婚に応じない場合や、条件で折り合いがつかない場合は成立しない
離婚協議書の書き方については「離婚協議書 vs 公正証書|どちらを作るべき?強制執行力の違い」で詳しく解説しています。
調停離婚とは
調停が成立すると調停調書が作成されます。離婚部分は確定判決、養育費など別表第二に属する事項は確定審判と同一の効力を持ちます(家事事件手続法268条)。
調停離婚のメリット
- 中立的な第三者(調停委員)が間に入るため、感情的な対立を抑えやすい
- 調停調書は、離婚部分は確定判決、養育費など別表第二の事項は確定審判と同一の効力を持つ。所定の金銭条項は執行手続きの根拠になる
- 費用が安い(収入印紙1,200円+郵便切手代のみ)
- 相手と直接顔を合わせずに話し合いを進められる(別々に調停委員と面談)
調停離婚のデメリット・注意点
- 終了までの期間は争点・資料・裁判所の期日によって変わる
- 期日・参加方法・ウェブ会議利用の可否は裁判所の案内で確認する
- 双方が合意しなければ調停は不成立となり、離婚裁判に移行する必要がある
- 調停委員はあくまで中立であり、一方の味方にはならない
協議離婚と調停離婚、どちらを選ぶべきか
| こんなケースなら | おすすめの方法 |
|---|---|
| 夫婦間で冷静に話し合いができる | 協議離婚(+公正証書作成) |
| 相手が離婚に応じない・条件で折り合いがつかない | 調停離婚 |
| DV・モラハラがあり直接の話し合いが困難 | 調停離婚(弁護士への相談も推奨) |
| 早く離婚を成立させたい | 協議離婚 |
| 養育費の不払いが心配 | 協議離婚なら公正証書を作成 / 調停離婚なら調停調書で担保 |
離婚訴訟の前には、原則として家庭裁判所の調停を申し立てる調停前置のルールがあります。調停を経ない訴えは原則として調停に付されますが、裁判所が調停に付することを適当でないと認める場合には例外があります(家事事件手続法257条)。
離婚協議書・公正証書作成サポート
離婚協議書・公正証書作成について、行政書士法人Treeで対応します。ミニマム 21,780円(税込)/スタンダード 27,500円(税込)/公正証書作成サポート 32,780円(税込)。
よくある質問
Q. 調停で決まった内容を後から変更できますか?
調停調書の内容を変更するには、改めて家庭裁判所に調停または審判を申し立てる必要があります。養育費の金額変更(増額・減額)は、事情の変更があれば認められるケースがあります。
Q. 離婚協議書と公正証書の違いは何ですか?
2026年4月1日から、取り決めた養育費には子1人あたり月8万円を上限とする先取特権が設けられ、合意を示す私文書などから裁判所へ差押えを申し立てられる場合があります。施行前の取り決めは、施行後に生じる養育費が対象です。自動的な回収ではなく、請求額・必要書類などの手続条件を満たす必要があります。強制執行認諾文言付き公正証書は、所定の金銭条項について、上限を超える養育費や財産分与・慰謝料の支払いにも執行手続きを備えられる点がメリットです。
Q. 調停を申し立てるのに弁護士は必要ですか?
本人だけで申し立てることもできます。調停の手続代理や争いの解決について依頼する場合は弁護士へ確認してください。Treeは調停手続きの代理や裁判所提出書類作成を扱いません。双方が合意した離婚条件を、別に協議書・公正証書原案へまとめる書面作成を承ります。
まとめ
- 協議離婚は話し合いで合意できれば最も早く・安く成立する
- 調停離婚は調停委員を介して冷静に話し合え、調停調書に強制執行力がある
- 協議離婚でも、所定の金銭条項に強制執行認諾文言を付けた公正証書で不払い時の執行申立てに備えられる
- 離婚訴訟の前には原則として調停を申し立てる。ただし法定の例外がある
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※ 本記事は執筆時点の法令・実務に基づき細心の注意を払って執筆しておりますが、内容の正確性・完全性・最新性を保証するものではなく、誤記・脱漏等があった場合でも当事務所は一切の責任を負いません。法令・実務の取扱いは改正・運用変更により変動します。個別具体的な事案・手続については、必ず行政書士・弁護士・税理士・司法書士等の専門家にご確認のうえご判断ください。


