補助金関連

GビズIDメンバーの作成・権限設定方法|2026年対応の委任・代理申請管理

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結論から言えば、補助金の電子申請を社内で回すなら「GビズIDプライム(代表者・個人事業主本人のアカウント)」を起点に、担当者向けの「メンバーアカウント」を作成し、利用できる行政サービスの範囲を権限で絞り込むのが基本形です。GビズIDは無償で発行でき、メンバーはプライムが許可したサービスだけを使えるため、経理担当・申請担当ごとに役割を分けて運用できます。さらに行政書士等へ代理申請を依頼する場合は、アカウントを貸し借りするのではなく、GビズID上の「委任」機能で関係を登録します。ただし、実際に代理申請できるかどうかは、対象となる補助金や手続きが代理申請を受け付けていることが前提です。行政書士法人Treeは、補助金申請書類の作成と電子申請の段取りを支援します。雇用関係助成金は社会保険労務士、税務処理は税理士と連携し、職域を守って進めます。本記事は執筆時点の公式情報に基づき、GビズIDメンバーの作成・権限設定・委任管理の考え方を整理します。

GビズIDの3種類のアカウントとメンバーの位置づけ

GビズID(デジタル庁)には、用途の異なる3種類のアカウントがあり、いずれも無償で発行できます。jGrants(Jグランツ)での補助金申請には、原則として「プライム」または「メンバー」が必要で、簡易な「エントリー」では申請まで進められない手続きがあります。

種別 対象 主な用途・特徴
GビズIDプライム 法人代表者・個人事業主本人 審査あり。行政サービスの利用範囲が広く、補助金申請の起点となる
GビズIDメンバー プライム取得組織の従業員 書類審査は不要。プライムが許可したサービスのみ利用可能
GビズIDエントリー 事業者なら誰でも オンライン即時発行。利用できる行政サービスに制限あり(主に閲覧等)

メンバーアカウントは、日常的な申請業務を従業員に分担させるための仕組みです。代表者が常に自分のIDで操作する必要がなくなり、担当者ごとに権限を設定して運用できる点が特徴です。詳細はデジタル庁公式サイト(GビズID|デジタル庁)でご確認ください。

メンバーアカウントを作成できる人と作成の流れ

GビズIDメンバーのアカウントは、原則としてGビズIDプライムの利用者がマイページから作成します。プライムを取得していること(=法人なら代表者、個人事業主なら本人が登録済みであること)が前提です。プライムが未取得の段階ではメンバーは作れません。

作成の大まかな流れは次のとおりです。

  • 代表者・本人がGビズIDプライムを取得する(オンライン申請はマイナンバーカードで可能、郵送申請は印鑑(登録)証明書等が必要)
  • プライムのマイページから、従業員のメールアドレス等を登録してメンバーアカウントを発行する(すでに従業員がエントリーを取得している場合は、そのエントリーアカウントをメンバーアカウントに変更して作成することも可能)
  • 発行したメンバーごとに、利用できる行政サービスの可否を設定する
  • メンバー本人が初回ログインし、パスワード等を設定して利用を開始する

メンバーを、最上位の組織を管理する「第一管理者」や、所属組織を管理する「組織管理者」に任命することができます。これらの管理者は、付与された役割と権限の範囲内で、メンバーの作成・所属変更・利用サービスの設定などを行えます。任命できる管理者や操作範囲は組織構成によって異なるため、現行の「GビズID 組織と権限 ご利用マニュアル」で確認してください。

組織と権限の設定で「誰が何を使えるか」を絞り込む

デジタル庁は2025年3月27日に、メンバーアカウントの管理方法に関する新機能をリリースしました。これにより、支社・事業所等に相当する「組織」を作成し、組織ごとに管理者を任命してメンバーを管理できるようになっています。プライムが直接すべてを操作しなくても、メンバーの作成や各メンバーの行政サービスの利用可否決定などを、各組織の管理者に任せられる設計です。

権限設定で意識したいのは、次のような切り分けです。

  • 利用サービスの可否:メンバーごとに、補助金(jGrants)や社会保険手続など、使える行政サービスを限定する
  • 管理者権限:メンバーの作成・管理を任せる担当者にのみ付与し、一般担当者には付与しない
  • 組織単位の管理:拠点や部門が多い場合は組織を作り、組織管理者に運用を委ねる

権限を最小限に絞ることで、退職・異動時の権限整理もしやすくなります。設定手順や用語の詳細は、デジタル庁の「GビズID 組織と権限 ご利用マニュアル」(公式サイトのマニュアル一覧)に記載があります。

従業員アカウントを使うときのセキュリティ上の注意

GビズIDの利用規約では、利用者は自身のID・パスワードを自己の責任で管理し、他人に開示し、又は利用させてはならないとされています。したがって、メンバーアカウントは「担当者本人のもの」として運用するのが原則です。代表者のプライムIDを複数人で共有して使い回す運用は、規約の趣旨に反するうえ、不正アクセスや誤操作の責任の所在が不明確になります。

社内で従業員に申請を任せる場合は、アカウントの共有ではなく、担当者ごとのメンバーアカウントを発行し、必要なサービスだけ権限を付与する方法をとってください。退職者が出た際は、速やかにメンバーアカウントの利用を停止・整理することも重要です。

行政書士等への委任・代理申請の登録方法|受任者からの依頼と代理人ログイン権限

外部の行政書士等に補助金申請を任せる場合も、アカウントの貸与ではなく、GビズID上の委任(代理申請)機能で関係を登録するのが正しい方法です。委任元(事業者)と代理申請者(受任者)の双方がGビズIDアカウントを持っていることが前提となります。

jGrantsでの代理申請を例にすると、現行の設定の流れは次のとおりです。

  • 委任元または受任者がGビズIDのマイページから委任の依頼を開始する
  • 委任先・委任元、対象となる行政サービスや手続き、委任期間などの必要事項を設定する
  • 相手方がGビズIDのマイページで依頼内容を確認し、承認する
  • 受任者側で代理申請を担当するメンバーを利用する場合は、対象の委任関係について代理人ログイン権限を付与する
  • 委任関係と必要な権限の設定が完了すると、受任者がjGrants上で委任された手続きを代理申請できる

委任に関する手続きや代理申請は、必要な権限を付与されたメンバーアカウントから行うことも可能です。受任者側の第一管理者を除くメンバーが代理申請を行う場合は、対象となる委任関係について、プライムまたは第一管理者から代理人ログイン権限を付与してもらう必要があります。委任期間や対象手続きを適切に設定し、案件ごとに権限を管理してください。なお、GビズID上で委任関係を登録できても、各補助金が代理申請を受け付けるとは限らないため、最新の公募要領で必ず確認してください。

権限・委任の運用でつまずきやすいポイント

  • メンバーが申請画面に進めない:プライム側でそのメンバーに対象サービスの利用を許可していないケースが多い。利用可否設定を見直す
  • 代理申請のメニューが出ない:委任関係の依頼・承認が完了していない、対象手続きが委任範囲に含まれていない、または担当メンバーに対象の委任関係について代理人ログイン権限が付与されていない
  • 委任が切れて申請できない:委任終了日を過ぎている。期間を確認し、必要なら再設定する
  • 退職者のアカウントが残っている:管理者権限を持つメンバーやプライムから、利用停止・整理を行う

こうした不具合の多くは「権限設定」と「委任の承認状態」を確認すれば解消します。操作の詳細はデジタル庁の各種マニュアルに沿って進めてください。

当事務所のサポート

行政書士法人Treeは、補助金申請書類の作成と電子申請の段取りを支援します。2026年1月1日施行の改正行政書士法では、行政書士または行政書士法人でない者による業務制限規定の趣旨が明確化され、名目を問わず、対価を得て官公署提出書類を業として作成する行為などが規制対象となることが明確にされました。補助金申請に伴う官公署提出書類の作成についても、他の法律に別段の定めがある場合を除き、行政書士法上の業務範囲を踏まえて対応する必要があります。当事務所では、GビズIDプライム取得後のメンバー作成・権限設計の考え方の整理、jGrantsでの委任(代理申請)設定の進め方のご案内、各補助金(ものづくり補助金は第23次、IT導入補助金は2026年公募から「デジタル化・AI導入補助金2026」へ改称、小規模事業者持続化補助金・新事業進出補助金・中小企業省力化投資補助金など)の最新公募要領に沿った申請書類の作成までを一貫して支援します。雇用関係助成金は社会保険労務士、税務処理は税理士と連携して対応します。料金や進め方は個別にお問い合わせください。詳しくは補助金サポートのご案内ページをご覧ください。ご相談は何度でも無料です。

補助金の申請でお困りの方へ。行政書士法人Treeでは、公募要領の確認から事業計画書・申請書類の作成、交付決定後の各種手続までサポートします。ご相談は何度でも無料です。

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まとめ

GビズIDは無償で利用でき、補助金の電子申請ではプライムを起点に従業員向けメンバーを作成して運用します。メンバーは、第一管理者・組織管理者などの役割や行政サービスの利用可否によって権限を分けられます。2026年3月27日の委任機能拡充後は、委任者だけでなく受任者からも委任を依頼でき、対象手続きを指定したうえで、担当メンバーに委任関係ごとの代理人ログイン権限を付与できるようになりました。社内ではアカウントを共有せず担当者ごとに発行し、外部へ代理申請を依頼する場合は、GビズID上の委任設定と対象制度の公募要領を確認してください。

GビズIDメンバーの作成・権限設定に関するよくある質問

Q:GビズIDメンバーアカウントの作成に費用はかかりますか。

A:かかりません。GビズIDはプライム・メンバー・エントリーのいずれも無償で発行できます。メンバーアカウントもプライムのマイページから無料で作成できます。

Q:誰がメンバーアカウントを作成できますか。

A:原則としてGビズIDプライムの利用者が作成します。加えて、プライムから「管理者権限(旧アドミン権限)」を付与されたメンバーも、他のメンバーアカウントを発行・管理できます。プライムが未取得の段階ではメンバーは作成できません。

Q:メンバーごとに使える手続きを制限できますか。

A:できます。プライムまたは管理者権限を持つメンバーが、各メンバーについて行政サービスの利用可否を設定します。補助金(jGrants)だけ許可する、といった絞り込みが可能で、退職・異動時の権限整理もしやすくなります。

Q:行政書士に申請を任せるとき、自分のIDを渡してよいですか。

A:ID・パスワードを他人に開示したり利用させたりしてはいけません。アカウントを渡すのではなく、GビズIDの委任機能を使い、委任元または受任者から委任を依頼して、相手方の承認を受けてください。受任者側の一般メンバーが代理申請する場合は、対象となる委任関係について代理人ログイン権限を付与する必要があります。また、対象の補助金や手続きが代理申請に対応しているかを公募要領で確認してください。

Q:補助金の制度によっては代理申請ができないこともありますか。

A:あります。GビズIDの委任機能とは別に、各補助金の制度側が代行(代理申請)を認めているかどうかは公募要領で定められています。申請前に対象制度の最新の公募要領を必ず確認してください。

※ 本記事は執筆時点の法令・実務に基づき細心の注意を払って執筆しておりますが、内容の正確性・完全性・最新性を保証するものではなく、誤記・脱漏等があった場合でも当事務所は一切の責任を負いません。法令・実務の取扱いは改正・運用変更により変動します。個別具体的な事案・手続については、必ず行政書士・弁護士・税理士・司法書士・信託銀行等の専門家にご確認のうえご判断ください。

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