公開予定: / 情報確認:2026/10/27
特定技能1号の日本語学習支援は、試験に合格した方にも必要な「学ぶ機会の提供」です。会社が毎回授業をする義務と同じではなく、本人の希望に基づき、教室や教材の案内、必要な申込補助等を行います。「このサイトで勉強しておいて」と伝える前に、勤務時間や通信環境まで確認すると、使える学習機会に近づきます。
日本語学習の案内が、担当者任せになっていませんか
勤務地・住居地域、人数、本人が理解できる言語、在留資格・在留期限、入社希望時期と勤務シフトを、分かる範囲でお知らせください。Treeが本人の希望と現在の教材・支援計画を確認し、日本語学習の機会提供を含む継続支援の担当と実施方法を整理します。教室が未定の段階でも相談できます。
試験に合格していても、日本語学習の支援は必要?
特定技能1号への移行時に確認される日本語の水準と、働きながら日本の生活で必要な日本語を学ぶ機会は、目的が異なります。運用要領別冊は、本人の習得状況に応じた、適切で継続的な学習機会の提供を求めています。試験の合格証を確認できたからといって、学習支援の項目ごと消してよいわけではありません。
本人が学びたい内容も一人ずつ異なります。買い物や病院で話せるようになりたい方、職場の指示をもっと理解したい方、読み書きに不安がある方で、案内する方法は変わります。「外国人社員には同じ教材」と先に決めるより、本人が困る場面と利用できる時間から聞く方が、支援の方法を選びやすくなります。
特定技能1号の支援計画全体における位置づけは、支援計画の担当・言語・記録と委託の進め方にまとめています。本記事は、入国前の試験要件や育成就労の制度ではなく、就労中の学習機会を整える話です。
日本語教室・オンライン・講習は、どう選ぶ?
運用要領別冊は、本人の希望に基づく方法として、地域の日本語教室等の情報提供と必要な入学手続補助、自主学習教材やオンライン講座の情報提供と必要な利用手続補助、本人との合意により登録日本語教員等と契約して講習機会を提供する方法を挙げています。全員に同じ教室への通学を求める仕組みではありません。
支援計画を作成・実施するときは、勤務地の事業所と住居地の自治体が行う共生施策を確認し、それを踏まえる必要があります。両者が別の自治体なら、それぞれを確認します。地域の日本語教室などの案内も、最新の募集状況と本人が利用できる条件を確認して選びましょう。
例えば交替勤務の方には、開催時刻が固定の教室だけを案内しても利用できない場合があります。反対に、オンラインなら誰でも自習を続けられるとも限りません。端末・通信、説明の分かりやすさ、申込みの手順を確かめ、選んだ方法が本人に利用できるものか確認します。
| 確認項目 | 本人に聞く・資料で確認する内容 | 決めておく担当 |
|---|---|---|
| 本人の希望 | 学びたい場面、対面・自習等の希望、現在の学習状況 | 支援担当が確認し、本人と方法を検討 |
| 地域の教室 | 勤務地・住居地の自治体の施策、場所、開催日時、対象者、費用、申込方法 | 情報を確認する人、必要時に手続きを補助する人 |
| 教材・オンライン | 端末・通信、説明言語、利用料、開始方法 | 利用方法の案内と、必要な契約手続の補助 |
| 勤務との両立 | 勤務シフト、移動時間、継続しやすい時間帯 | 企業のシフト担当と支援担当の連絡窓口 |
| 案内後の確認 | 利用できたか、難しい理由、別方法への希望 | 本人の状況を再確認する担当 |
このシートは本人に受講を強制するためではなく、実行可能な選択肢を探すための見本です。教室名の欄を埋めて終わらず、参加条件や申込みの補助が必要かまで書きます。教室の開催情報は変わるため、過去の案内をそのまま次の社員へ転送しないようにしてください。
職場での教育と、日本語学習の支援はどう分ける?
会社が仕事の手順や安全上の注意を伝えることと、生活に必要な日本語の学習機会を提供することは分けて考えます。「日本語が上達したら説明する」として仕事の説明を後回しにはできません。現場では理解しやすい伝え方を工夫し、支援担当には生活や学習の困りごとを伝えられる経路を用意します。
登録支援機関へ委託する場合も、会社は勤務シフトや職場で必要な語彙など、自社で分かる情報を共有します。支援担当は本人の希望を確認し、支援計画に沿って機会の提供を進めます。Treeが直接日本語授業を提供する、授業料まで月額基本料に含まれる、という内容を確認なしで前提にせず、依頼する仕事を分けて見積りましょう。
教室の紹介だけで止まらない、継続できる支援へ
Treeには、勤務シフトと本人の希望を分かる範囲でお伝えください。教材の案内、申込補助、利用後の相談など、継続支援として何を任せるかを具体的に確認します。
日本語学習の費用は、何が会社負担になる?
義務的支援として行う教室・教材等の情報提供や入学・利用手続の補助、教員等の選定に要する費用は、受入れ企業等が負担する必要があります。登録支援機関へ委託した費用を、学習支援料などの名目で本人に転嫁することもできません。
一方で、入学金、月謝、教材費等の全部または一部を企業が補助する経済的な支援は、運用要領では任意的支援として整理されています。「支援が義務だから受講料は例外なく会社が全額払う」「授業料は本人負担だから案内や補助の費用も本人へ」と両極端にしないことが大切です。本人に過度な学習費用が発生しないよう留意し、費用の中身を分けて説明します。
任意的支援でも、1号特定技能外国人支援計画に記載した場合は実施する義務が生じます。月謝や教材費の補助を計画に記載するなら、補助の範囲・条件・担当を具体化し、実際の支援と食い違わないようにします。「任意だから、計画に書いても実施しなくてよい」という扱いにはできません。
学習支援で避けたい失敗は?
教材のURLだけを渡し、本人がログインや申込みで止まっていることに気付かない運用は避けたいところです。案内する時に利用開始の方法を確認し、難しければ補助や別の選択肢を検討します。逆に本人の希望を聞かず、休日や有料の教室への参加を一方的に決めるのも、希望に基づく支援とはかみ合いません。
学習の機会提供と、特定の試験の合格や昇給・定着の保証も別です。会社が勤務として参加を指示する研修と、本人の自主学習を同じ扱いにせず、労働時間等の整理が必要なら労務担当や担当資格者に確認します。支援担当は「案内済み」の一言ではなく、どの方法を案内し、本人が何を希望したかが分かる形で引き継ぎましょう。
よくある質問
Q. 特定技能の試験に合格した方にも、日本語学習支援をしますか?
はい。試験の合格確認と、就労・生活中の日本語学習の機会提供は別です。本人の希望や習得状況に応じて、教室・教材等の情報提供と必要な利用手続の補助などを行います。
Q. 会社が自分で日本語の授業を開かなければなりませんか?
必ずしも自社で授業を開く方法に限りません。地域の教室やオンライン教材等の案内と必要な補助など、運用要領に沿い、本人の希望に基づいて方法を選びます。
Q. 本人が希望しない教室への通学を決めてもよいですか?
本人の希望を確認して支援する必要があります。勤務シフト、移動、費用や学習したい内容を聞き、利用可能な教室や教材などの選択肢を検討します。
Q. 日本語教室の月謝は、必ず会社が全額負担しますか?
情報提供や入学・利用手続の補助等の義務的支援に要する費用は、受入れ企業等が負担します。月謝や教材費等への経済的な補助は任意的支援ですが、1号特定技能外国人支援計画に記載した場合は実施する義務が生じます。本人に過度な学習費用が生じないよう留意します。
Q. Treeに委託すると、日本語授業も月額料金に含まれますか?
授業の提供や授業料込みを前提にはしていません。本人の希望に応じた学習機会の案内・手続補助等について、実施方法、基本支援の範囲、追加支援と実費を契約前に確認します。
Q. まだ教室を探していない段階でも相談できますか?
はい。住居地域、勤務シフト、本人の希望、現在の学習状況が分かる範囲でお知らせください。Treeでは、日常支援の一部として実施できる体制と担当を整理します。
Q. 育成就労の日本語要件も、この記事と同じですか?
本記事は現在の特定技能1号における学習機会の提供を扱っています。育成就労の開始・移行時の要件とは目的や確認事項が異なるため、制度ごとの公式案内で確認してください。
勤務と本人の希望に合う学習支援を、Treeへ相談する
教材があることよりも、本人が利用できることが支援の出発点です。日本語学習の案内だけでなく、面談や相談対応までつながる委託体制を準備しましょう。
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| 月額基本支援(1人) | 9,800円(税別)/税込10,780円 |
| 追加支援(1時間) | 5,000円(税別)/税込5,500円 |
| 在留資格認定・変更申請 | 50,000円(税込) |
| 在留期間更新申請 | 25,000円(税込)。初回から同額 |
認定・変更・更新は、登録支援を委託する企業様向けの料金です。月額基本料に義務的支援10項目すべてや在留申請が含まれるわけではありません。必要な支援を省略せず、追加支援の内容・時間数、公的手数料等の実費を分けて、依頼前に総額をご案内します。
学習支援も続けられる、受入れ後の体制を整理
行政書士法人Treeでは、勤務地・住居地域、人数、本人が理解できる言語、現在の在留資格・在留期限、入社希望時期を、分かる範囲から伺います。日本語学習の希望と勤務条件を踏まえ、案内・申込補助・利用後の確認を誰が担うか整理し、任意の費用補助を計画に記載する場合の実施範囲も確認します。教室や支援方法が未定でも、契約前に必要な仕事と費用を相談できます。
- ✔ 準備中・未確定の項目から担当を整理
- ✔ 月額・追加支援・在留申請を分けて見積り
- ✔ 支援と在留申請をひとつの窓口で相談
関連する制度と支援の全体像を確認する
- 登録支援機関とは?任せられる仕事・費用・委託の進め方
- 義務的支援10項目|企業と委託先の仕事・実施時期・記録を整理
- 育成就労制度の日本語要件|就労開始前・特定技能1号移行時の水準と段階的な学習支援
- 特定技能1号の支援計画|10項目の担当・言語・記録と委託の進め方
- 特定技能とは?1号・2号の違いと19分野を解説
制度・料金の確認に使用した資料
- 出入国在留管理庁:運用要領別冊4・26〜27ページ(支援計画と日本語学習の機会提供)
- 出入国在留管理庁:1号特定技能外国人支援・登録支援機関
- 行政書士法人Tree:登録支援機関サービス
- 行政書士法人Tree:料金一覧
情報確認日:2026年10月27日。本記事は特定技能1号の学習機会提供を対象とし、試験合格要件や育成就労制度の説明とは区別しています。教室等の募集・料金は利用時に確認してください。公式資料との照合には細心の注意を払っていますが、本記事は一般的な情報提供であり、個別案件への法的助言や許可・契約の成立を保証するものではありません。