公開予定: / 情報確認:2026/10/17
技能実習から特定技能1号へ同じ会社で移る場合も、監理団体の仕事と登録支援機関の支援は別に整理します。今の監理団体が自動的に支援を引き継ぐわけでも、会社が同じだから在留資格の変更や必要な説明を省けるわけでもありません。実習修了日が近づく前に、申請・本人説明・支援開始の担当を一本の予定表にそろえましょう。
実習修了後も雇用したい企業様へ
修了予定、仕事内容、本人の希望、現在の監理団体と今後の支援方針をお知らせください。Treeが、在留申請と特定技能1号の支援委託をつなぐ準備を整理します。
目次
同じ会社で働き続けても、なぜ支援体制を決め直す?
技能実習の監理と特定技能1号の支援は、異なる制度の仕事です。特定技能1号では受入れ企業が支援計画を作成し、その計画に沿って職業生活・日常生活・社会生活上の支援を実施します。自社で所定の支援体制を整える方法と、登録支援機関へ全部または一部を委託する方法があります。
監理団体が登録支援機関の登録を受け、対応する体制と契約を用意していれば、特定技能の支援を依頼する選択肢になり得ます。しかし、監理団体としての関係があるだけで、支援委託契約まで成立するわけではありません。今までの窓口を続ける場合も、実施担当・対応言語・費用を確認し直します。
両制度の全体比較は特定技能と技能実習の違い、機関の役割の違いは登録支援機関と監理団体の違いをご確認ください。本記事では、同じ会社で移行する際の引継ぎを具体化します。
監理団体に続けて頼むか、別の支援機関へ頼むか?
選ぶ基準は、「実習中にお世話になったか」だけではありません。本人が十分理解できる言語で相談できるか、勤務場所や住居地域で必要な支援を実施できるか、会社側の連絡担当と情報を共有できるかを確認します。特定技能での労働条件と支援計画に合うことを先に確かめましょう。
支援機関を別にするなら、監理団体から受け取る資料と、会社・本人が持つ資料を分けて確認します。「前の団体がすべて持っているはず」とせず、修了見込み、現在の住居、本人が希望する言語、説明済みの内容等を具体的に整理します。個人情報は目的と共有先を確認し、必要な範囲で安全に引き継いでください。
| 時点・項目 | 会社・本人が確認すること | 監理側・支援側との調整 |
|---|---|---|
| 移行を検討する時 | 本人の継続希望、予定業務、修了予定、在留期限 | 監理終了の予定と今後の窓口を確認 |
| 申請の準備 | 本人・企業の要件、必要資料、雇用条件 | 書類作成・申請取次の担当と支援計画を確定 |
| 事前の説明 | 新しい雇用条件、相談先、支援費用の負担関係 | 事前ガイダンスの日程・言語・実施担当を調整 |
| 移行時の生活 | 継続する住居、口座等の契約、変わる条件 | 既存情報を確認し、必要な生活支援を実施 |
| 許可・就労開始 | 許可内容と活動開始が可能な状態を確認 | 相談窓口、面談、会社の連絡担当をつなぐ |
これは社内調整に使う見本であり、審査の提出書類一覧ではありません。未定の欄は空白にせず「確認先・確認予定」を書きます。とくに申請を頼む人と支援を頼む人が別なら、どちらから支援計画や実施記録を受け取るかまで決めておくと、書類だけが先に進む行き違いを防げます。
同じ会社なら、ガイダンスや生活支援は省略できる?
事前ガイダンスは、同じ会社で技能実習から特定技能へ移る場合も、新しい業務・報酬・労働条件等を本人が十分理解する必要があります。運用要領別冊は、同じ機関で引き続き雇う場合についても実施上の注意を示しており、一律の省略は認めていません。書類への署名だけで済ませず、本人に説明する時間と方法を用意します。
生活オリエンテーションも、相談先、緊急時の対応、法的保護などを改めて理解できるようにします。一方、既に口座があるなど、客観的に明らかに不要な契約支援まで一からやり直す必要はありません。「説明が必要な項目」と「現状を確認して不要と判断できる項目」を分けることが、無理のない支援計画につながります。
口座や携帯電話などの生活契約の支援は、銀行口座・携帯契約の準備で詳しく解説しています。
別の会社から転職してくる特定技能1号の方を迎える場合の事前ガイダンス等は、国内転職者の入社前の支援体制で整理しています。
修了直前に支援先を探す前に、分担を確認
Treeでは、現在の監理体制を踏まえ、特定技能に移ってからの支援を相談できます。修了日や在留期限、本人の言語、予定する業務から、申請と支援の担当を整理します。
在留申請と支援開始は、どんな順序で進める?
まず本人と会社の移行条件を確認し、予定する雇用条件・支援体制を具体化します。在留資格変更許可申請前には必要な事前ガイダンスを実施し、支援計画などの書類を整えます。委託を利用する場合は、誰がどの支援を実施するかを未定のままにせず、申請内容と契約の整合を確認します。
同じ職場だから、申請を出した日から特定技能として自由に働けるわけではありません。現在の在留資格で認められる活動と期間、変更許可後にできる活動を分けて判断します。修了後から許可までの在留・就労の取扱いを、自己判断でつなげないでください。移行申請の詳細は特定技能への在留資格変更の手続で確認できます。
同社移行で起こしやすい思い違いは?
一つは、「同じ会社なら試験も書類も全部免除」と考えることです。試験免除の扱いは、技能実習の修了状況や従事する業務との関連性等を確認するもので、雇用主が同じという一点だけでは決まりません。実習中の資料を受け取ったうえで、移行先の分野・業務に応じて判断します。
もう一つは、実習終了後も以前の連絡先だけを本人に伝えること。今後の支援担当者、会社側の窓口、相談の方法を本人に分かる形で説明します。企業が行う給与・労務管理と支援機関が担う生活・相談支援を分ければ、担当変更があっても連絡が止まりにくくなります。
よくある質問
Q. 今の監理団体が、そのまま登録支援機関になりますか?
自動的にはなりません。登録支援機関としての登録と対応体制、支援委託契約の内容を確認します。同じ団体を利用する場合も、特定技能の支援担当と条件を決める必要があります。
Q. 会社が同じなら、在留資格の変更は不要ですか?
不要にはなりません。技能実習と特定技能は異なる在留資格であり、本人・会社・業務等の要件を確認したうえで、必要な変更手続きを進めます。
Q. 技能実習で説明済みなら、事前ガイダンスを省けますか?
一律には省けません。同じ機関で引き続き雇用する場合も、特定技能としての業務、報酬、労働条件等を本人が十分理解できるように説明します。
Q. 既に持っている口座や住居も、全部用意し直しますか?
一律のやり直しではありません。既存の住居や契約の状態を確認し、客観的に不要な支援と、新しい条件で必要になる支援を区別して計画します。
Q. 同じ会社で働くなら、試験はすべて免除されますか?
同じ会社であることだけでは決まりません。技能実習の良好修了や、予定する業務との関連性など、分野ごとの条件を公式資料と本人の資料で確認します。
Q. 監理団体との契約が続いていてもTreeへ相談できますか?
はい。現在の契約を勝手に終了せず、修了予定、在留期限、今後依頼したい支援をお知らせください。監理と支援の担当を分け、引継ぎに必要な情報を整理します。
実習修了日を待たずに、次の支援窓口を決める
同じ会社で働き続ける方ほど、生活や担当が変わらないように見えます。だからこそ、在留申請、雇用条件、支援の連絡先がどこで切り替わるかを先に確認し、本人への説明につなげましょう。
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| 月額基本支援(1人) | 9,800円(税別)/税込10,780円 |
| 追加支援(1時間) | 5,000円(税別)/税込5,500円 |
| 在留資格認定・変更申請 | 50,000円(税込) |
| 在留期間更新申請 | 25,000円(税込)。初回から同額 |
認定・変更・更新は、登録支援を委託する企業様向けの料金です。月額基本料に義務的支援10項目すべてや在留申請が含まれるわけではありません。必要な支援を省略せず、追加支援の内容・時間数、公的手数料等の実費を分けて、依頼前に総額をご案内します。
修了予定と在留期限が分かる段階からご相談ください
行政書士法人Treeが、特定技能への在留申請と登録支援の委託を同じ窓口で確認します。実習中の資料、現在の契約、未確定の支援担当を一緒に整理できます。
- ✔ 準備中・未確定の項目から担当を整理
- ✔ 月額・追加支援・在留申請を分けて見積り
- ✔ 支援と在留申請をひとつの窓口で相談
関連する制度と支援の全体像を確認する
- 登録支援機関とは?任せられる仕事・費用・委託の進め方
- 特定技能と技能実習の違いとは?8つの比較項目を徹底比較
- 登録支援機関と監理団体の違い|特定技能への移行と支援の選び方
- 特定技能への在留資格変更手続き|技能実習・留学からの切替方法と必要書類を解説
- 特定技能とは?1号・2号の違いと19分野を解説
制度・料金の確認に使用した資料
- 出入国在留管理庁:運用要領別冊8〜12・17〜19ページ(ガイダンス・既存契約・生活説明)
- 出入国在留管理庁:特定技能運用要領(本人の要件・技能実習からの移行)
- 出入国在留管理庁:支援計画と登録支援機関
- 行政書士法人Tree:登録支援機関サービス
- 行政書士法人Tree:料金一覧
情報確認日:2026年10月17日。技能実習の修了状況、移行先の分野・業務、申請時点の運用により確認事項が異なります。予定日だけで在留・就労の可否を判断しないでください。公式資料との照合には細心の注意を払っていますが、本記事は一般的な情報提供であり、個別案件への法的助言や許可・契約の成立を保証するものではありません。